アメリカに商品を販売したいんですがどうしたらいいですか。

Netflixのドキュメンタリーを見て代替肉に切り替えたのですが、あまりにも選択肢が無く1日半で挫折した友安です。

日本の方とミーティングをする際に一番多い質問がこの表題の質問です。「アメリカに商品を販売したいんですがどうしたらいいですか。」この質問に対して僕は本気度はどれぐらいですかと聞きます。アメリカで商品を普及させるのには時間がかかります。アメリカに商品を正規のルートで持ってくるにはアメリカの基準に合う商品をFDAの認可が取れた工場で製造をして、食品商社や貿易会社を探しアメリカに持ってこなくてはいけません。もちろん自社で米国内に拠点を置いて自社で持ってくる方法もあります。まずそこが入口です。

日本では営業、マーケティング、商品開発の担当者がいて消費者に合う商品を考案して開発して今まで積み重ねた自社の信頼・ブランドのレバレッジを効かせてCMを打ちながら商品を販売していきます。それに加えて長年作ってきたチャネルが存在します。アメリカに商品を持ってこれば何でも売れるわけではありません。日本で長年作り上げてきた売れる仕組みを作るようにアメリカでも同じように取り組んでいかなくてはいけません。そして駐在員を一人派遣するのにざっくり見積もって年間2,000万円の人件費がかかります。

これらを踏まえて僕の質問は「本気度はどれぐらいですか。」なのです。

キッコーマンが本格的にアメリカで本格的にマーケティング活動を展開したのは1957年。伊藤園は1987年にハワイに会社を設立、2001年にメインアイランドに会社を設立。味の素は1956年に会社を設立しております。

もう一つ言えることは本当にアメリカ進出を考えているなら今がベストのタイミングだということです。来年はもっと多くの競合他社が進出してくるでしょう。そして翌年はもっと多くの競合他社が進出してくるでしょう。競争環境は年を追うごとに厳しくなっていくものです。アメリカに商品が流れた暁に一緒にお仕事ができることを楽しみにしてます。

アメリカの規制や進出に関しては食品商社さんに相談することをお勧めします。

代表的な食品商社
JFC International
https://jfc.com/#/
西本Wismettacホールディングス
https://www.wismettac.com/ja/index.html
東京共同貿易
http://www.tmtc.co.jp/
KCセントラル貿易
https://boeki.co.jp/about

2021年を振り返って

あけましておめでとうございます。
一年過ぎるの本当に速いなぁ~と毎年言っている友安です。

ニューヨークからお届けしてます。
2021年は色々な事がありましたね。何よりやっぱり人間は未来を読むことができないんだなと心の底から思った一年でした。なぜかと言うとコロナが始まった2020年3月株の暴落がありました。僕は第一弾で株が下がった時に株を購入しました。一時そこから30%ぐらいDowも下がり、TVをつけてもYoutubeを見てもいい話を聞くことはありませんでした。本当に世界恐慌が起こると僕は思ってました。そして物が売れなくなり超デフレの世界になると思ってました。これは僕だけじゃなく多くの人が思っていたと思います。(余談ですが僕の株の結果を言うと急上昇の途中で利確をしてすべての株を売却しました。)ここで何が言いたいかというと、未来を読んで行動するということがいかに難しいか。もっと言うと意味が無いかです。僕は未来を読むことよりその時の環境、環境に応じて対応していくことの大切さを学んだ一年でした。

2020年はロックダウンの年で2020年の上半期は都市部やレストランの売上が完全にストップしてしまい、多くの問屋さんが過剰在庫に陥り多くの廃棄を出した年でした。この時、在庫処分や売上確保の時に色々な施策を打ちましたが止まってしまった市場から売上が上がることはありませんでした。その反面、郊外のスーパーマーケット、住宅地にあるスーパーマーケットは活況を迎えておりました。スーパーマーケットは毎月記録的な売上をたたき出しておりました。この時事業の多角化がいかに大事であるか学びました。

今思うと2020年は人の行動を見るうえでは大変シンプルで分かりやすい年であったと思います。多くの人が家にこもり、不要不急の外出を避け、人と会うことを避けた年でした。その為、スーパーマーケットやECの売上が絶好調で、少しでも広い家に住み、快適に暮らしたいと多くの人が街から郊外に移住しました。僕も郊外に移り住んだ人の一人です。

それでは2021年はどうだったかと言いますと。
2021年は流通業界は大混乱でした。そして今日2022年1月1日の時点でも全く改善されておりません。2021年は一言で言うとZaiko (在庫) Is Kingの年でした。

アメリカでは経済が戻ってレストランも活況を迎えておりました。リモートワークの影響が続く中スーパーマーケットも引き続き好調。しかし、在庫が無いんです!海運の混乱が2021年の初めごろから始まり、物が思うように入ってこないんです。僕はロジスティクスの友達がいて頻繁に意見交換や情報交換をしていた為あらかじめ在庫を多く発注してもらうように問屋さんに話していたのですが、問屋さんは2020年の過剰在庫の記憶が鮮明に残っていた為、思い切った発注をすることができませんでした。それでも少し多目に発注をしてもらった為、私が担当している商品は約1カ月遅れぐらいで欠品になったのを覚えてます。

少し40ftコンテナの価格を話しておくと、アジアからニューヨークまで1コンテナを運ぶ運送料はコロナ前は約$3,000 (1$100円換算すると約30万円) でした。それがどんどん高くなり、現時点で$15,000から$20,000(約150万円から200万円)に高騰しております。食品メーカー、特にドリンクやスナック等単価の安い商品を運ぶ場合この運送料を払うことが出来ず商品をもって来れないというのが現状です。裏を返すと在庫があれば売れるんです。年配の人が戦後の闇市みたいだなとよく言ってます。物があれば売れるんです。実際に在庫があるクライアントさんの売上は1.5倍から2倍もしくはそれ以上売上が伸びた年でした。まさにZaiko Is Kingです。これらのことを踏まえてもインフレがまだまだ進むというのは火を見るより明らかです。

どこかのタイミングで運送費が下がり始めた時にコストの高い在庫を持っていると不利になる為、この混乱がどのタイミングで沈静化していくのかというのは今後しっかり見極める必要があります。その為、未来は読めなくても各業界の最新情報は本当に大事です。

もう一つ経営を圧迫する大きな要因として人手不足があります。コロナをきっかけにキャリアを変更した人が大勢いる。政府の支援があるから多くの人が家から出ないなど聞きますが、なんせ働く人がいないです。レストランやスーパーマーケットで人材不足が深刻です。いくら求人をかけても応募がこない。給料を高く提示しても来ない、もっと支払うことが出来る会社や業界に人が引き抜かれる。そんな状況が続いたまま終わった2021年でした。

2022年どうなる。分からないというのが正直な意見です。予想してみるとすると、リモートワークは変わらず続く為、スーパーマーケットの売上は2021年並み。インフレが続く為、売上としては2021年以上になる。運送費が高止まりは直ぐには戻らない為、2022年の間は変わらず運送費が高い。コンテナの混雑の改善は今年の半ばぐらいにはひと段落するのではないかと思っているが、2021年小麦などコモディティが超不作だったことを考えると農作物をアジアに送るコンテナの本数が思うように伸びず、コンテナ不足がまだまだ長引く可能性は有り。これらのことを踏まえて2022年は2021年と同じように混乱期であり、Zaiko Is Kingが続く。その為、メーカーが商品値上げするもしくは、運送料を販売先の問屋さんと折半するというのが解決策になってくるとみている。商品供給をいかに続けられるか、メーカーの一番ベーシックな仕事が今年も第一課題である。

今年もチャレンジングな年になりそうですが挑戦に打ち勝つのが楽しいじゃないですか。2022年、挑むところです!

Global Sales Forceとは

日本食を広げたい、そしてどのように広がっていくのかしっかりと自分たちの目で見てみたい。日本食を広げたメンバーの一つとして歴史に残したい。日本企業がもっと海外に出れるシステムを作りたい。そんな思いからこの会社を作りました

Global Sales Forceに頼めばどんなことが実現できるのかを話していきたいと思います

まずは我々が何をしているかですが、一言で言うとニューヨークを中心に営業代行業務を行っております。食品メーカーさんの営業を代わりに行い、販路構築、売上アップ、マーケットシェアアップ、ブランド強化を行っております。それぞれの営業マンが持つ豊富な経験から商品に合った販売方法を考案し皆様の大切な商品を米国にいる消費者に紹介し、食文化に浸透させていく取り組みを行っております。 そこで多くの皆さんの頭の中に浮かんだことが、「自社の営業でいいじゃないか。」だと思います。 それでは質問をいくつか投げかけさせていただきます。
  1. 直ぐに海外で働けるグローバル人材が自社にいらっしゃるでしょうか。
  2. 直ぐに就労ビザを入手できるでしょうか。
  3. 人件費(家賃含む)だけで年間1500万円以上の投資をできますでしょうか。(米国は家賃はもちろんのこと、会社が支払う従業員の保険代も想像を絶する値段です。*私は子供がいる家計ですが、前職で会社が私の為に支払っていた健康保険の負担は月々、月々です。約30万円でした。)
  4. 初めの23年は海外の生活に慣れる、海外のシステムを知る、お客様との関係構築と時間がかかるため、大きな投資になりますがそれでもできますでしょうか。
  5. 優秀な従業員を10年を超えて海外に置けるでしょうか。

それであれば経験豊富な我々と二人三脚で御社の商品を広げていくということも一つのオプションとして考えて頂くのはいかがでしょうか。

我々と組むことでより早く御社の商品がニューヨークに、アメリカに広がっていく可能性が広がります。

このメッセージを読んで、「ピン」と来たら是非ご連絡ください。 最後まで読んでいただきありがとうございました。

Global Sales Force一同